グリーンカード (アメリカ永住権)の取得方法は?
みなさん、こんにちは😀Emです★
以前、アメリカ・ロサンゼルス空港警察官の永田有理さんについて記事を書きました。
その中で、『ロス市警察官になるには』ということについて書いたのですが、
私たち日本人がロス市警察官に応募するのに必要なアメリカ永住権にまつわる情報が
どーーーーーーーしても長くなってしまい……
こちらに別枠で記事にしました!😊
グリーンカード (アメリカ永住権)の取得方法は?
アメリカ永住権はどのようにして取得するのでしょう?
アメリカ永住権の取得方法は大きく分けて下の5つのカテゴリー(優先枠)があります。↓↓↓
取得方法 | 取得までの期間 | |
① | 配偶者(結婚)・家族 | 約1年半~ |
② | DV抽選永住権 | 約2年(応募期間も含む) |
③ | 米国への投資(EB-5) | 2年~ |
④ | 自己の才能および能力 | 1~3年 |
⑤ | 米国の雇用先(スポンサー)のサポート | 1~5年 |
①配偶者(結婚)・家族
1. アメリカの国籍を持つ人と家族になる
- 配偶者:
結婚して2年経過していない場合は条件付き永住権になります。2年間の期限付き永住権。
現在取得までに約1年半かかります。←永住権スポンサーの状況により異なります。
アメリカ人と結婚して永住権を取得するには、書類の提出と面接の通過の両方が必要です。
面接では、その結婚が偽装でないことを証明する書類が必要です。 - 子供:
21歳未満・未婚:上記の配偶者と同じ期間(現在だと約「1年半」)で取得することは可能です。
21歳以上・未婚:取得まで約8年
年齢不問・既婚:取得まで約13年半(!!) - 両親:
アメリカ国籍をもつ子供が21歳以上であればご両親の申請が可能で、順番を待つことなく取得可能です。
ただし、金銭的保証の立証が必要です。 - 兄弟姉妹:
アメリカ国籍をもつ方の兄弟・姉妹も申請可能です。
ただ、現在は取得まで約14年半くらいかかっています。(!!!)
2. 永住権保持者の
- 配偶者:
結婚後、移民局へ申請します。
取得まで約2年半。 - 子供:
21歳未満・未婚:取得まで約2年
21歳以上・未婚:取得まで約8年
②DV抽選永住権
DV抽選永住権は年に一度の抽選によってアメリカ永住権を取得する方法
DVというのは、移民分散化(Diversity Immigrants)という意味で、
この取得方法は通称DVプログラム(Diversity Immigrants Visa Program)と呼ばれています。
移民者の少ない国からの移民を増やすことが目的で
1991年から実施されており
当選するとほぼ無条件で永住権を取得できるという夢のようなプログラム✨
この方法で、毎年5万件(家族・補欠枠も合わせると約10万件)の移民ビザ(永住権)が発給されます。
私もこの抽選のチラシをオーストラリアに住んでいた時に見たことがあります。
アメリカが大好きな私、
「おぉッ💓抽選で?!こんな取得方法があるのか~」
と一枚頂いて帰りましたよ😊 応募にはいたりませんでしたが。
DV抽選永住権の応募が出来る期間はアメリカ国務省により決められた期間で、
約1ヵ月間(大体が秋頃)ととても短いです。
ちなみに今年の応募期間は、
日本時間2022年10月6日午前1時~2022年11月9日午前2時
でした。
結果発表は、2023年5月からウェブ上で発表されます。
気になる抽選方法は、
アメリカのK.C.センター※のコンピューターによる完全無作為抽選です。※Kentucky Consular Center
世界を6つのブロックに分けて、過去5年間で移民ビザの発給が少ない国を対象として
約5(~10)万件のビザを発給します。
その6ブロックとは
- 北米
- 南米
- アフリカ
- アジア
- ヨーロッパ
- オセアニア
です。
この抽選に当選すると、永住権の申請を進めることが出来ます。
ただし、永住権申請が却下となると永住権を取得することは出来ません。
DV抽選永住権 応募方法
1. 応募資格
- 応募者(本人)が日本または指定国※で生まれた
- 配偶者が日本または指定国で生まれた
- 両親が日本または指定国で生まれた
- 上の1、2、3のどれかが当てはまった上で、
- 高卒以上の学歴がある
- 2年以上の職業訓練
- 最低2年間の経験を必要とする職業に2年以上就いていた(過去5年の間に)
- 上記3つのいずれかに該当する
※指定国は以下の国以外
イギリス、ブラジル、カナダ、中国(本土)、韓国、フィリピン、ベトナム、インド、パキスタン、コロンビア、ドミニカ、ハイチ、ジャマイカ、メキシコ、ペルー、エルサルバドル、バングラディシュ、ナイジェリア
また、
- 犯罪歴のある人
- 精神に異常のある人
- 伝染性の病気を持っている人
は応募出来ません。
2. 応募方法
応募は1人1通※で、オンラインによる応募のみとなります。
在日アメリカ大使館の情報を元にアメリカ政府の公式フォームで応募します。
また、応募するにあたってアメリカ政府が決めた規格の写真が必要になりますので
前もって準備しておきましょう。
- “JPEG”ファイルのカラーのデジタル証明写真
- サイズ:600pixel×600pixel(縦×横)
- 24-bitカラー仕様であること
- 画像サイズは240KB以下であること
応募が完了後、応募受付証明(ECN: Electronic Confirmation Notice)がメールで届きます。
応募申請はすべて英語で行います。
毎年約40%が書類の不備等で応募無効になっているそうで
特に証明写真のデータ規格はしっかり守り
フォームもすべて指示通りに入力するようにしましょう!☝️
※1人で複数の応募を行った場合、その時点で失格となります。というのは、初回の1991年度、アメリカ国務省も初めての経験だった為、『1人1通』という応募規定が盛り込まれていませんでした。
その結果、多くの日本人応募者が【数打ちゃ当たる】(←多分w)と複数の申請書を出し、大量に、数年分(!)の当選者がでました(1991年度 6,413件)。
以降、次の1992年度からは『1人1通』の応募規定が盛り込まれました。
よって日本人当選者数も激減したそうです。
“激減”と聞いてがっかり😔された方の為に言っておくと
1994年度には最低の279件となりましたが、1996年度から少しずつ増加して
2003年度には1,291件の当選者が出ていますよ😀
3. DVプログラム当選確率&2021年度までの日本人当選者数
次にDVプログラムの当選確率・これまでの日本人当選者数を見てみましょう。
2021年は世界中から約1,183万件の応募があり、約10万人が当選しました。
アメリカ政府の公式データDV2018(2017年度)を見ると、
日本人の応募者数は50,650人で、
当選者数は263人でした。
当選するのは約200人に1人といったところでしょうか。
私はこの確率、高いと思いますけどね~😊
年度 件数 年度 件数 年度 件数 1991 6,413 2002 890 2013 861 1992 970 2003 1,291 2014 636 1993 1,084 2004 373 2015 302 1994 279 2005 336 2016 204 1995 358 2006 333 2017 263 1996 428 2007 382 2018 376 1997 440 2008 320 2019 333 1998 448 2009 302 2020 532 1999 367 2010 298 2021 510 2000 408 2011 435 2022 194 2001 637 2012 440 DV2023(2022年度)までの日本人当選者数
③米国への投資(EB-5)
アメリカの企業に投資する
EB-5 永住権カテゴリー(メインカテゴリー)
こちらは“EB-5投資家永住権プログラム”と呼ばれ、
アメリカ国内の地域・企業の発展と雇用促進を目的としたプログラムです。
特徴は、
- スポンサー(家族、企業など)不要
- 英語力、ビジネスキャリア、学歴不問
- 自身の投資だけで永住権が得られる
- 1回の投資で配偶者&21歳未満の未婚の子ども全員が一度に永住権申請を行うことが出来る
というものです。
その投資条件は、
- アメリカ国内の新規企業もしくは再建企業に100万ドル以上を投資する
- 2年以内に10名のアメリカ人従業員を雇用する
です。
EB-5 永住権プログラム(期間限定優遇プログラム)
今最も注目を浴びている永住権プログラム。
日本国籍者他多くの人がこの方法で永住権を取得して移住実現させています。
このプログラムは前述のEB-5 メインカテゴリーに比べて規定が緩く
世界で最も注目されているプログラムで
“EB-5 地域センタープログラム(期間限定優遇プログラム)”と呼ばれます。
アメリカ移民局が“雇用促進地域”と認めた地域センター(Regional Center)内に
50万ドル投資すると永住権の申請ができます。
投資先は、アメリカ国内の不動産や事業など様々で、投資先によっては
永住権取得だけでなく、収入(配当)を得るなど資産運用も出来ます!
④自己の才能および能力(EB-1、EB-2、EB-3)
EB-1ビザ
EB-1ビザ取得の為の資格は以下の3つのカテゴリーに分けられます。
(家族にも永住権が発行されます)
EB-1-1
科学、芸術、教育、事業、スポーツにおいて
国内あるいは世界的に有名であると証明できる
並外れた才能を持っている人。
EB-1-2
傑出した教授、研究家および世界に認められている人。
※スポンサーが必要です
EB-1-3
企業の役員もしくは管理職で、
その企業で、過去3年のうち1年以上役員もしくは管理職として雇用されている人。
さらに、アメリカに移転し、同様の業務をアメリカ国内の親会社、支社、系列会社、子会社に提供できる人。
EB-2ビザ
このビザの対象となるのは、
- 高等学位(修士、博士など)を持つ専門家
- 科学、芸術、事業のいずれかにおいて特殊な能力を持っている
- アメリカに移住することでアメリカ経済、文化およびアメリカの厚生に貢献する
上記が認められると永住権が発行されます。
家族にも永住権が発行されます。
EB-3ビザ
- 特殊技術を持つ専門家
- 該当する専門分野において学士号を持つ(専門的職業)
- その特殊職業の少なくとも2年以上の訓練あるいは経験を持つ(技術を持つ労働者)
- アメリカ雇用者による「上記の能力を持つアメリカ人労働者がいない」という証明
が必要です。
家族にも永住権が発行されます。
⑤米国の雇用先(スポンサー)のサポート
前述の、EB-1-2、EB-1-3、EB-3 が該当します(例外あり)。
特に、EB-1-3「EB-1 Multinational manager or executive」は、
約1年で永住権を取得することができます。
まとめ
アメリカ永住権 グリーンカードの取得方法は大きく5種類に分けられます。
- 配偶者(結婚)・家族
- DV抽選永住権
- アメリカへの投資
- 自己の才能および能力
- アメリカの雇用先(スポンサー)のサポート
この中でも世界中で人気があり多くの人が永住権を取得している方法は
3のアメリカへの投資EB-5ビザへの応募です。
私個人的には、2の抽選プログラムも良いのではないかと思っています。
私もいつか応募してみようかな~😊
それではみなさん最後までお読みいただきありがとうございました!😃
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