アメリカ・LA（ロサンゼルス）で活躍する現役警察官・ 永田有理 さんが11月27日（日）の【逮捕の瞬間!警察24時】に登場です！
大柄なアメリカ人男性警察官の同僚と防弾仕様の大型パトカーに乗りLA市内をパトロールする身長152cmの小柄な女性警察官・永田有理さん。
永田さんは過酷な訓練を経て34歳でアメリカの警察官になりました。
彼女がアメリカ・LA市警察官になるために乗り越えた、屈強なアメリカ人男性ですら泣きながら脱落していく本物のポリスアカデミーの過酷な訓練とは?!
プラス、
- ロス市警の警察官採用条件は？？
- アメリカの警察官と日本の警察官との待遇の違いにはどんなものがある？
も調べました！
それではみなさん、一緒に見ていきましょう(^^♪
永田有理 さん ロサンゼルス市警現役警察官のプロフィール
🌟名前：永田有理（YURI)
🌟生年月日：1980年
🌟年齢：42歳（2022年現在）
🌟身長：152cm
🌟勤務地：ロサンゼルス空港警察（Los Angeles Airport Police Department, LAXPD）
🌟ロス市警初の日本人女性警察官
高校時代は「ヤンチャ」なギャルだったという永田有理さん。
高校卒業後に「自分の力で成功したい」「何かで名を残したい」と渡米し、語学学校を経てカリフォルニア州の大学に進学しました。
もともとブロードウェイで活躍するダンサー志望だった永田さんは、大学に通いながらプロを目指してオーディションを受ける日々。
そんな中、妊娠していることが分かり、大学を退学してアジア系アメリカ人の旦那さまと『授かり婚』。
永田有理さんは専業主婦をしながら2人の子供を育て、7年後にその旦那さまと離婚、シングルマザーとなりました。
永田さんのご両親は「(日本に)帰ってくればいい」と言ってくれたそうですが、永田さんは《高卒、社会人経験もない“30代子持ち”の女性》が日本で仕事を見つけられるとは思えず、就職する際に人種・性別・年齢に制限を設けないアメリカに残ると決めました。
とはいえ、7年間育児だけしてきた永田さんがお仕事を見つけるのはとても大変だったそうです。
最初のお仕事はカレー屋さん🍛
LAに日本の有名カレーチェーン『ココ壱番屋🍛』の1号店ができた時に「ここで働かないと生きていけません！」と頼み込んで雇ってもらいました。
次に、美容関連の会社にお勤めし、ここでの販売成績はとても良かったそうです。
永田有理さんには渡米時の「自分の力で成功したい」「何かで名を残したい」の他にもう1つ「人の役に立ちたい」という人生の目標がありました。
美容のお仕事はそれなりに楽しかったそうですが、やはりそれは《生活費を稼ぐ事を優先して選んだ仕事》であり、心底楽しむことは出来なかったそうです。
そして、永田有理さんのなかで「もっと人の役に立つ仕事がしたい」という思いが日に日に強まっていきました。
そこで、永田さんは紙に自分の短所と長所、思いつく職業をすべて書き出し、どれが自分に出来そうか吟味し、消去法で職業候補をどんどん絞っていきました。
そして最後に残ったのは『ポリス』。
それは永田さんが考えたこともなかった職業でしたが、日本で刑事ドラマやドキュメンタリーを見て「カッコいい！」と思ったこともあり、リストアップ＆消去法で自分を完全に分析して出した職業なので、それをやらないと人生損するような気がしたので、『ポリス』を目指すことにしました。
念願のポリスアカデミーへの入学
ポリスになる為には、6ヵ月間警察学校（ポリスアカデミー）で訓練を積みます。
永田有理さんはロサンゼルス市警察（Los Angeles Police Department, LAPD）のポリスアカデミーに入学しました。
💡💡💡
アメリカ警察の特殊部隊SWATは、ロサンゼルス市警察が最初に組織したとされています。
その練度の高さは随一で、全米警察で装備や戦術などがお手本とされています。。
毎月何千人もの応募があり、まずは審査で9割が落とされます。
その後試験でふるいにかけられ、アカデミーに入学できるのは僅か50～60人。
永田さんはこの60人に入れたことで、
「諦めなければ、絶対に夢は叶う」
という自信がついたそうです。
アカデミーを卒業すると警察官として採用されます。
その準備期間にあたるこの半年の間、生徒たちは肉体的にも精神的にも徹底的に鍛え上げられます。
日本の警察学校のような寮はなく、皆自宅から通学。
法律などの筆記試験も毎日のように行われました。
筆記試験で2回連続で赤点を取ると即退学。
毎日脱落者が出るほど過酷なものでした。
さらに永田さんは、自宅に戻って家事＆子育て。
特に長女さんは小学1年生。
お風呂に入れてあげたり、寝かしつけたりまだまだ手のかかるお年頃でした。
夜11時頃からがやっと永田さんの時間。
あくる日の試験に向けて勉強もしなくてはならない。
日々、睡眠時間は多くて2～3時間。
寝ずに学校に行くことも頻繁にありました。ついに筆記試験で赤点を取ってしまいました。
「次の試験では何がなんでも赤点をとってはいけない」
もはや崖っぷち。
すると、子どもたちが自分のことは自分でやってくれるようになり、家事も手伝ってくれるようになりました。
アカデミーでも、他の生徒が試験対策ノートを貸してくれたり、一緒に勉強してくれるように。
こうして永田さんはなんとか退学の危機を回避しました。
が、地獄はここからでした…
過酷🔥ポリスアカデミーでの訓練
アカデミーの1日は毎朝5時スタート⏰
毎朝5時にはグラウンドに直立不動で整列。
その際は眼球すら動かしてはいけなかったそうです。正に“不動”。
理由は、「落ち着きがない挙動不審な人間は警察官にはなれない」からだそうです。
そして、鬼教官の顔が2cmまで迫り、
「お前はクソだ！」「そんなので警察官になれるはずがない。帰れ！」
と顔にツバがかかる勢いで罵倒されました。
これは、生徒たちのメンタルを徹底的に鍛えるため。
これ、映画のシーンでもよく見ますよね！
あれはパワハラではなく生徒たちのメンタルを鍛える訓練の1つだったんですね。
以下、それ以外の🔥過酷な🔥訓練の一例です。
連帯責任
これは日本の警察学校にもありますね。
訓練中、仲間の1人がミスをすると連帯責任で全員腕立て伏せ100回！
途中で誰かが床にへばるともう一度全員腕立て伏せ1回目からやり直し。
抜き打ち ❝ペイント弾❞ 訓練
緊急事態に対応できるかを問うテスト。
休憩時間に仲間と談笑中、いきなりペイント弾が飛んできたりします。正に“抜き打ち”ｗ
その時にどこから弾が発射されて、狙撃手はどんな服装をしていたかなどの情報を瞬時に把握できなかった生徒は退学。
実際の現場で正しく対応できないと、相棒にケガをさせてしまう可能性があるからです。
下校途中にいきなり弾が飛んでくることもあるそうで、永田さんたち生徒は常に気が抜けませんｗ
テーザー銃
テーザー銃とは、引き金を引くとワイヤーがついた棘が発射されて、その棘が身体に刺さると電流が流れる仕組みになっています。
アメリカの警察官はこれを常時携帯しています。
そして、その痛みを知る為にテーザー銃に打たれる訓練があります。
永田さん
Credit: Fuji Television Network, Inc.
「その5秒間はもう、全身震えて、脳とかも全部おかしい状態でしたね。記憶がないというか何も身動きが取れない感じでした。」
催涙ガス
こちらも全米のポリスアカデミーで行われている訓練です。
それは、催涙ガスが充満している部屋にガスマスクを着けて入り、室内にいる犯人が凶器を持っていないか確認した上で手錠をかけるというもの。
永田さん
Credit: Fuji Television Network, Inc.
「本当に呼吸が出来なくて、目からもどんどん涙が出てきて、本当にもう死ぬんじゃないかっていう感覚でしたね。」
スタンガン
「相手の痛みを知っておく必要がある」
と、5秒間スタンガンを撃たれ続ける訓練。
永田有理さんは今でもその傷跡が残っているそう。
そこで痛がったり怖がったりした生徒も退学になったそうです。
謎？の液体
こちらも全米のポリスアカデミーで行われている訓練です。
目に入ると激しい痛みを伴う液体を顔に噴射される訓練。
スプレーを噴射された後、犯人役に手錠を掛けたら合格です。
が、あまりの痛さに失格者が続出！
これが一番キツい訓練で、辛すぎてみなさん声を上げて泣かれていたそうです。
この後も、「警察犬に噛まれて耐える」など、過酷な訓練は続きました。
また、マラソン等の訓練もあったそうですが、永田さんは体力があまりなかったのでマラソンではいつもビリだったそうです。
そして、インストラクターから
「おまえはポリスには不適格だ！」「今すぐやめて帰れ！」
といつも怒鳴られていました。
このようにみんなの前で罵倒されたり、唾を吐きかけられるのも、全てメンタルを鍛えるテストでした。
永田さんは、級友たちとの友情と、応援してくれる子どもたちに支えられて乗り越えていきました。
その結果、ついに地獄の6ヵ月を耐え抜いて、ポリスアカデミーを卒業することが出来ました！
60人いた級友は、卒業時には18人になっていました。
元軍人などが居るなかで訓練を耐え抜いた永田有理さんは、入学から半年でポリスアカデミーを卒業し、正式に警察官になりました。
平均年齢は約24歳で女性は永田さんも入れて2人だけ。
34歳・2人の子持ちの永田さんの合格は「ミラクル（奇跡）だ！！」と言われたそうです。
また、卒業時、教官からは、
「私の教官人生で、君は最高の生徒の1人だ！」
と言ってもらえたそうです。
精神面の管理
永田有理さんは、地区を巡回するパトロールメインのお仕事をされています。
LAでは、このパトロールの現場が一番危険で、死亡率が高いそうです。
永田さんのInstagramを拝見していると貴重で怖い動画もupされています。
永田さんは、一般人が1回でも見たらトラウマになってしまうような悲惨な現場に出くわすこともあるし、目の前で同僚が殺されることもあります。
子どもの誘拐や殺人などに心を痛め、助けられなかった人のことを考えて夜も眠れなくなる。
また、最近は周囲の野次馬からの視線も、犯人と対峙する緊張感や恐怖感と同じくらい大きなプッシャーになるそうです。
今はすぐスマホで動画撮影されて「またポリスが虐待してる」とSNSで拡散されるので、メンタルが弱いとすぐにやられてしまいます。
アメリカでは毎年自分の拳銃で自殺してしまう警察官がいます。
一方、PTSDと常に戦っている警察官もたくさんいます。
このように聞くと、精神面の管理が警察官にとってどんなに大切なものなのかがよくわかりますね。
また、アカデミー卒業時に、
「卒業生18人のうち、3人はクビになる。残りの15人の半分は退職する前に死ぬ。その葬式におまえたちは行くことになる」
と言われ、殉職を想定した儀礼服姿の写真撮影もあったそうです。
永田さんたち警察官にとっては、殉職するのも、ケガをするのもすべて想定内のことなんですね。
みなさんそうやって覚悟を持って警察官をされているんだなぁ、と感動し、尊敬します。
それでは、どうしたら永田さんたちのような立派なアメリカのpolice officerの仲間になることが出来るのか？
LAPD（ロス市警）ポリスアカデミーの採用情報をサックリと調べてみました！
LAPD（ロス市警）ポリスアカデミー採用条件
試験内容は、①筆記試験、②面接、体力試験、精神分析 です。
年齢
ポリスアカデミー入学出願時に20歳以上、卒業までに21歳になること
学歴
アメリカの高校を卒業していること。もしくは、高校卒業資格を得るために認定試験（CHSPE : Califirfnia High School Proficiency Examination）を受験すること。
上記↑の代わりに、2年生・4年生大学の学位でもOKです。
💡CHSPE：受験科目は、英語、数学、理科、社会。社会科が日本の社会科とまるで違うそうなので（それはそうですよね…）対策要。
経歴
倫理に反する不道徳な経歴保持者は採用されません。
“不良警官”wを出さない為にちょっとでも経歴に傷があると採用されません。
例えば、過去に薬物で有罪になったことがある場合、現在薬物中毒でなくても、刑期を終えて随分時間がたっていたとしても採用されないということです。
ワクチン
ロサンゼルス市条例にしがたい、コロナの予防接種をすべて完全に受けているか免除を受けていて、ロサンゼルス警察に任命される前に予防接種の状況を報告すること。
ロサンゼルス市条例第 187134 号に従い、候補者は COVID-19 の予防接種を完全に受けているか、免除を受けて、ロサンゼルス警察に任命される前に予防接種の状況を報告する必要があります
アメリカ市民権
学歴や英語力は努力次第でなんとかできそうです。
日本人がアメリカの警察官になる上で最もハードルが高いのは、アメリカの市民権を獲得することでしょう。
以下、アメリカの市民権を取得する為の必要条件です。
①英語を読み書きし、話し、理解する能力があること
②合衆国の歴史と政府について正しい知識があることを証明できること
③永住権保持者として過ごした期間で、1年のうち最低半年は実質的にアメリカ国内に滞在していたこと
④永住権保持者として過ごした期間、善良な居住者であったと証明できること
⑤帰化の申請に先立つ5年間、合法的な永住権保持者としてアメリカ国内に居住していたこと。（米国市民と結婚して永住権を取った場合は3年間）
⑥18歳以上であること
また、市民権を取得する外国人は、以下の条件も満たす必要があります。
①居住者として所得税を申告し、期日までに払っていること
②過去の結婚で生まれた子どもと別居している場合は、養育費支払いの証明を提出すること。取り消しの小切手、所得税払い戻し、元の配偶者からの証明も必要
③過去5年内に逮捕歴がある場合、もしくは、過去に重罪で逮捕されたことがある場合、その最終処分の供述書を裁判所から取り寄せること。さらに、更生しているという供述書も添えること
④18歳から31歳までの男性の場合は、18歳から26歳までの間に義務兵役に登録していたか。面接時に照明が必要となることもある
この中で一番のネックは、永住権を持っていないと市民権は得られない、というところです。
それでは、そのアメリカ永住権はどのようにして取得するのでしょう？
その方法はこちら↓↓↓
アメリカ警察官の待遇
最後に、アメリカの警察の待遇をみていきましょう。
日本とどう違うのでしょうか？
年収 アメリカ警察官＆日本警察官
※現在の為替で計算するとかなりの額になるので、$1=￥100で計算しています。
アメリカ警察官の年収
アメリカ大手の転職サイトindeedによると、全米の警察官の平均年収は54,004ドル(5,400,400円)です。
また、民間情報サイトChestSheetの発表では、61,270ドル(6,127,000円)となっています。
アメリカの警察は、市警察や郡警察など組織がそれぞれ独立していて、なおかつ税収が多い州・少ない州とあるので、警察官の報酬もバラバラです。
例えば、
報酬の高い州:オレゴン州 65,890ドル(6,589,000円)、ニューヨーク州 69,140ドル(6,914,000円)
報酬の低い州:ミシシッピ州 33,350ドル(3,335,000円)
という感じです。差がすごい💦
日本警察の年収
日本の警察官の年収は、勤務地や採用先にもよりますが、約600～700万円です。
ちなみにですが、国税庁の令和3年の民間給与実態統計調査の結果によると、民間企業に勤務した給与所得者の平均年収は、443万円（男性545万円・女性302万円）でした。
アメリカ警察官は副業OK👌
上記の年収を見ても分かるとおり、州によっては決して恵まれたお給料が貰えるわけではありません。
なので、雇用契約にもよりますが、アメリカの警察官は副業が可能です。
ただし、副業の勤務時間は、警察官としての勤務時間外であること。
職種もさまざまで、警備や護衛の仕事をされている方もいれば、Uberドライバー、ジムのインストラクター などなど。
警察官が副業OKという点は、日本と大きく違う点ですね。
飲食店でも特別待遇？
アメリカの警察官は、勤務中に飲食店を利用すると優遇が受けられることがあります。
最も有名なのは「ドーナツ」。
警察官が勤務中にDunkin Donuts（ダンキン・ドーナツ）を利用すると無料でドーナツがもらえるというものです。
みなさんも映画で見たことありませんか！アメリカの警察官がドーナツ食べてるの。私はよく見ます🍩
1970年代にはBurger King（バーガー・キング）が警察官に無償で食事を提供していたこともあります。
これは、お店に警察官が来てくれることでお店の治安が良くなることや、企業のイメージアップを狙ったものでした。
現在は、スターバックスがお店やマネージャーの独断的な善意として、コーヒーを無償提供することがあるそうです。
あくまでも『善意』で。
でないと、『賄賂』になってしまうので。
あと、苦情を言う人がいないということも前提です。
日本でこれをしたらどうなると思います？どうなるだろ？？
カフェやファストフード店から無償でドリンクや軽食を貰ったら。
ニュースになるのかな？そして警察トップによる謝罪会見とか？
その前に警察官のひとが遠慮して貰わなそう。
周辺の治安を守ってくれてるのでテイクアウトのドリンクやフードくらいお礼の気持ちを添えて出してもよいのかな、と私は思います。気持ちですよね。気持ち💛
永田有理 さん まとめ
今日は現役アメリカ警察官の永田有理さんについて書きました。
目の前に何度も何度も大きな壁が立ちはだかったにも関わらず、自分の目標に向かって突き進んでいった永田さん。
どうして彼女は困難から逃げずに立ち向かい、前進し続けることが出来たのでしょうか。
永田さん
Credit: Fuji Television Network, Inc.
「本当に人生って、自分の決断次第で将来が作られていく。私の中では1つ1つ少しずつクリアして行くことで、絶対に行きたい場所に行けると信じていたので、そこで諦めるのもやめちゃうのも自分次第で、そこで私は諦めなかったので、今警察官になれたので、そういう感覚を1人でも多くの方に、味わっていただけたらなと思います。」
永田さんが言われてることなんとなくわかります。
最近それに少し似たこと考えていて、今の私は、私が過去から下してきた決断の結果なんだよね？と思っていて。
今ちょっと実験中なんですが、何か選択するようなことが出て来た時に、いつもの自分だったらこっちを選ぶところを敢えて違うものを選ぶ。
そうしたら、今までの私ではない私になったり、自分が望む私になるのかな？？、と思いただいま実験中です。
良い方向にいくといいなぁ。
最後に、永田有理さんが立ち上げた『LOVE SPECTRUM』。
人身売買の撲滅と被害者サポートを目的としたNPOです。
よろしければそちらも寄って差し上げてください。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました！(^^♪
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